ジェルネイル検定にも出題される「ピーコック」模様。
難しいように見えますが、コツを覚えてしまえば簡単!
実は未硬化ジェルの特性と、筆の動かし方がポイントなのです。
そのポイントとコツを、ネイルスクール講師歴12年の私が解説していきます。
ピーコック模様とは?
ピーコックとは、雄の孔雀(くじゃく)の事です。
つまりピーコックネイルとは、孔雀の羽をイメージしたネイルアートを施したものを言います。
筆を使って一気に模様を作るやり方で、簡単なようで失敗する方も多いはず。。。
その失敗の原因は、模様がぼやっとしたり、うまく流れるようなラインができなかったりと様々です。
では、ピーコック模様の作り方を解説していきます。
ハートピーコックのやり方
ハートの形になるので、バレンタインの時期などに人気のデザインです。
今回は、ジェルネイルのアート部分だけに絞って解説していますので、ベースジェルの後の工程からになります。
セルフジェルネイルで必要な道具や、基本的な塗り方、ジェルの種類などの基礎知識はこちらからご覧ください↓
セルフジェルネイルののやり方まとめ!店舗経営者が教えるコツ
まず、爪全体のメインカラーとなるカラージェルを塗ります。
そして、一旦硬化します。
(LEDライトで20秒、UVライトで2分)
※硬化とは、柔らかい物質が化学的な作用によって硬くなっていくことを言います。
ジェルには『光重合開始剤』と言うものが含まれていて、専用の光を当てることによって液体を固体に硬化させます。
色ムラがある場合は、もう一度カラージェルを塗って硬化します。
カラージェルを硬化させる時のポイントですが、未硬化ジェルを残したいので、完全硬化する照射時間よりも短く光に当てます。
未硬化ジェルがあることで、ハートの形ができやくすくなります。
※未硬化ジェルとは…ジェルは空気に触れてる表面部分が固まらず、ぬるぬるしています。
そのぬるぬるしたままのジェルと次に塗るジェルが合体し、硬化させることで一体化し、強度のあるジェルネイルになります。
まず、間隔を空けてカラージェルをポンポンポンと落とします。
「ドット棒」を使うとやりやすいです。
先ほど置いたカラージェルの間に、別の色のカラージェルを置きます。
このカラージェルが、ボワっと広がるのを確認しましょう。
もし、お使いのカラージェルが、未硬化ジェルが残らないタイプのものでしたら、ベースジェルをもう一度塗って硬化します。
ベースジェルは硬化させた後も「未硬化ジェル」が残るので、ピーコック模様が作りやすいのです。
細い筆に、クリアジェル(ベースでもトップでもOK)をなじませます。
ベースジェルとは、ジェルネイルをする時に、爪に最初に塗るジェルで、自爪の補強と、自爪とカラージェルの定着をさせる為に塗るものです。
トップジェルとは、ジェルネイルの工程の一番最後に必ず塗るジェルで、アートを守るため、パーツを埋め込むため、爪の厚みを作るため、ツヤを出す為に塗ります。
クリアジェルをなじませた細い筆で、一気に模様を作ります。
先ほど置いた、カラージェルの中心を通るように、しっかり爪に押さえつけながら筆を動かします。
この時のポイントは、筆を手前に寝かせながら、躊躇せず動かすところです。
手首だけではなく、腕ごと動かす気持ちで、シュッと引いてきます。
ポイント
・まず一番上の赤いジェルよりも「上」に筆を置く。
・筆を寝かせ気味で、そこから一気に躊躇せず、腕ごと動かす。
・カラーの中心を通って抜けるように動かす。
3色ピーコックのやり方
今度は、3色を使ってピーコック模様を作ります。
オーソドックスな形のピーコックで、ジェルネイル検定試験のアートにも使えます。
まず、メインとなるカラージェルを、ムラにならないように塗ります。
そして、未硬化ジェルが残るように短めの時間で硬化します。(LEDライトで10秒、UVライト1分)
※硬化時間はメーカーによって異なります。
使っているジェルメーカーの仮硬化時間を確かめてください。
未硬化ジェルが残っている方が、うまくいくので、もし未硬化ジェルが出ないカラージェルの場合は、ベースジェルを薄く塗って仮硬化してください。(LEDライトで10秒、UVライト1分)
ラインを引きます。
未硬化ジェルがあるので、ラインがボワっと広がります。
お好みのカラーで、間隔を空けてラインを引きます。
カラージェルが、ボワっと広がるのを見越して、間隔を空けてラインを引きましょう。
細い筆にクリアジェルをなじませます。
一番外側のラインよりも更に外側から、中心に向かって一気に筆を引いてきます。
一回引いたら、その都度ペーパーで、筆を綺麗に拭きましょう。
これを何度か繰り返して、模様を作ります。
模様ができたら、専用ライトでジェルを硬化します。
硬化したら、トップジェルを塗って仕上げます。
今回は、ノンワイプトップジェルを使ったので、拭き取りは不要です。
※仕上げがノンワイプトップジェルではない場合は、ネイルクレンザーで、未硬化ジェルを拭き取ります。
※拭き取りとは…通常のジェルは、空気に触れてる表面部分が固まらず、ぬるぬるしています。
それを未硬化ジェルと言いますが、その未硬化ジェルを拭き取らないと、埃などがネイルに付き、紫外線などでその埃が付いたまま固まってしまいます。
なので最後に未硬化ジェルをネイルクレンザーで拭き取ることが必要なのです。
「ノンワイプトップジェル」とは、その未硬化ジェルがない「ふき取り不要」のジェルのことを言います。
どうしても失敗しちゃう。。。
もしかすると、使っているジェルメーカーや色によっては、上手くできないかもしれません。
そんな時は、未硬化ジェルが「ない」ほうが、上手く模様ができるパターンもあります。
例えば、薄いシアー系の色とか。
私が使っているジェルメーカーでは、未硬化ジェルを残すやり方のほうが上手くいきますが、模様の作り方によっては未硬化ジェルなしで、筆にクリアジェルを含ませてやるだけ、ということもあります。
どっちかのパターンで試してみて、上手くいく方でやってみましょう。
おすすめピーコックネイルデザイン
ネイビーとイエローの組み合わせなら、かっこいい大人女子系でスタイリッシュなアートですね。
実際にチョコレートに模様を作るときも、同じような手法で作っています。
本当に食べれちゃいそうなネイルですね!
淡い色をチョイスする事で、結構はっきりした模様のピーコックも、優しい印象に。
カラーの選び方次第では、エスニック系のアートになってしまう便利なアートです。
ピーコックの「ちょっと使い」がセンスを感じますね!
まとめ
ピーコックは、未硬化ジェルの特性を生かしたアートです。
模様を作る時は、筆をペーパータオルで1回1回拭きながら、常に綺麗な状態で模様を作りましょう。
迷わずに、一気に引いてくるのがポイントです。
このブログで紹介している動画
ピーコックの応用でフルーツネイルもできます。
別動画でフルーツネイルの作り方もあるので、こちらも参考になさって下さい。