ジェルネイルを自分のイメージ通りにできたらいいですよね!
イメージに合わせた6つの「色彩テクニック」として配色のコツを紹介しています。
私はネイルサロンを12年やっててネイリストを育成するスクールもやってます。
今までのサロンワークやスタッフ育成で培ったノウハウを生かして、これからセルフで「ジェルネイル」を楽しみたい方の為に、分かりやすく解説していきます。
1、色相配色
色には、暖か味のある暖色、涼しいイメージの寒色があります。
私たちは、この色の識別を肌で感じることが出来ます。
例えば、部屋の壁紙を「赤にした部屋」「青にした部屋」それぞれを真っ暗な状態で部屋に入ると、見えなくても肌が感じ、体感温度が変わるのです。
約2度、体感温度が変わるそうです。
このように、見えなくても体感温度が変わるわけですから、視覚からのイメージでの冷暖感は効果的です。
色は光の波長の違いによって、『赤・橙・黄・緑・青・紫』というように連続的に変化して知覚化されます。
これを配列し円環状にしたものを、「色相環」といいます。
写真では、この色相環の色を24色で表していますが、その1〜8が暖色、13〜19が寒色に当たるので、イメージに合わせてそれぞれの色を使うとまとまります。
明るさは違っても、暖色グループでまとめることにより、暖か味のあるイメージになります。
寒色でフレンチにすると、涼しいイメージになります。
これは、バレンタインネイルなので、暖か味のあるイメージで。
トーン(明るさ)は違っても茶色も、ピンクも暖色です。
2、トーン配色
次はトーン配色と言って、『まとまり、馴染みやすさ』を表現するテクニックです。
明暗度でまとめた配色です。
明暗度とは、色の明るさ・暗さを表したものです。
色味はどの色を使っても良いが、明るさの程度が同じものだけで配色するテクニックです。
写真のように、明るい色は上の段のグループ、暗い色は下の段のグループで、それぞれの明かるさを表しています。
この同じトーンの色を使ってアートをすると、『まとまり、馴染みやすさ』を表現出来ます。
これは、寒色も暖色も使ってますが、同じくらいのトーン(明るさ)の色のグループを使っているので、まとまります。
3、彩度配色
彩度配色とは、色味の強さで分けたグループで配色するやり方です。
写真のように、彩度が低いとモノトーンに近づき、彩度が高いとビビットカラーに近づきます。
この表では、縦のラインで分けたグループです。
色味はどれを使っても良いが、彩度が高いか、低いかで分けたグループの色だけを使った配色です。
色味のない、彩度が低いグループでの配色は、『淡い・大人しい・地味』なイメージに。
色味のある、彩度が高いグループでの配色は、『華やか・動的・伝統的』なイメージを作れます。
なので、『あまり派手なネイルが好きではない』という方は、彩度の低いグループの配色を使うとまとまります。
彩度(色味)が同じくらいのカラーを使っています。
でも、暖色も寒色も使っていますが、彩度が同じくらいなので、まとまるのです。
また、彩度が低いので「落ち着いた雰囲気」を出せます。
こちらは、彩度(色味)が高いカラーを使ってアートしたものです。
これも、暖色・寒色どちらも使っていますが、彩度が高いものでまとめてあるので、
全体的に「華やか」ですが、まとまるのです。
4、補色色相配色
落ち着いた印象の中に、ちょっと刺激があるイメージにしたい時に使うテクニックです。
色相環の配置で、反対側にある色を使うことで、その色のイメージをより強調することが出来ます。
和柄などに良く用います。
それぞれの色を強調する「補色色相配色」を使ったアートです。
バランス良く配置するのがコツです。
5、セパレーション
セパレーションテクニックは、ネイルでは結構使います。
プッチ風のアートや、フレンチラインに細いラインやラメを使うのもセパレーションです。
セパレーションは、
・金属カラー
・コントラストがはっきりしたカラー(白・黒)に近い色
・彩度が高いビビットカラー
を使います。
このネイルだと、ラメでセパレーションすることにより、コントラストを強めてくれ、似たようなカラーの色味を強調してくれます。
こちらは、濃いカラーでのセパレーションしてます。
模様に使ったカラーの色味を強調してくれていますね。
6、アクセントカラー
アクセントカラーを使ったテクニックは、アートに刺激を与え、締まります。
ちょっと一癖欲しい時に、アクセントカラーを取り入れると効果的です。
アクセントカラーは、全体的なイメージカラーの
・反対色
・明度差があるカラー
・彩度差があるカラー
を使います。
この場合は、全体的に『赤』のネイルデザインに反対色の『青緑系』をアクセントカラーして、ターコイズブルーのストーンをチョイスしました。
こちらは無彩色(色味がないモノトーン)ネイルなので、アクセントカラーは色味がはっきりしているものをストーンに使っています。
まとめ
いかがでしたか?
ネイルで使える6つのテクニックをまとめると
1、色相配色
明るさは違っても、暖色グループ・寒色グループでまとめることにより、冷暖感のあるイメージにできます。
2、トーン配色
寒色・暖色を混ぜて使っても、同じくらいのトーン(明るさ)の色のグループを使うと、まとまります。
3、彩度配色
彩度(色味)具合が同じグループのカラーを使うことで『華やかさ・地味さ』を表現できます。
4、補色色相配色
色相環の配置で、反対側にある色を使うことで、落ち着いた印象の中に、ちょっと刺激があるイメージにすることができます。
5、セパレーション
似たようなカラーの間にラインを入れることで、色味を強調したり弱めたり、コントラストの強弱ができます。
6、アクセントカラー
ちょっと一癖欲しい時に・反対色・明度差があるカラー・彩度差があるカラーを使います。
イメージに合わせて、テクニックを使うことで、アートにまとまりが出来ます。
意識してやってみましょう。