ジェルネイルを固めるライトの種類は、大きく分けると2種類あります。
LEDかUVです。
大きさも様々で、小さいハンディータイプのものや、大きいサロンタイプがあります。
自分の用途に合わせて購入しましょう。
ジェルネイルを固めるライトについて、初心者向の方にも分かるようにネイリスト歴12年のネイル講師が解説していきます。
UVとLEDの違い
まずは、LED、UVの違いについて。
それぞれ対応ジェルがあります。
『固まらない』ということがないように確認しましょう。
また、どちらのタイプが自分にあっているのかを見てみましょう。
UVライト
UVライトを使う場合は、紫外線のUV-A波と反応して固まるように作られたUV対応ジェルに光を当てることによって硬化します。
なのでUV対応ジェルが必要です。
UV蛍光管から、四方に光が発散されるので、反射板などで反射させて色々な角度から硬化できます。
〈UVライト〉
価格:LEDライトよりちょっとだけ安価
硬化時間:1分〜3分
ライトの寿命:定期的に交換(半年から1年)
・ライト本体は少し安いが、電球を定期的に買い換えることを考えるとコストがかかる。
・レジンアートをしたい方はUVライトを使うので、ジェルネイルをUV対応にした方がUVライト1台で、ジェルとレジンのどちらも楽しめる。
※UVライトの電球は定期的な交換が必要です。ある程度の期間が経つと、ライトは付いていても、紫外線を発しなくなるため、ジェルが固まらないということが起こります。
LEDライト
LEDライトを使う場合は、可視光線(人間の眼が感じることのできる光)と反応して固まるLED対応ジェルに光を当てることによって硬化します。
参考
なのでLED対応ジェルが必要です。
LED電球は光がまっすぐに進むので、ライトがしっかり爪に当たるように配慮することが重要です。
〈LEDライト〉
価格:UVライトに比べて若干高い
硬化時間:10秒〜30秒
ライトの寿命:半永久的
・硬化時間が早いので、1本ずつ固められ、失敗が少ない。
・ライトの寿命が半永久的なので、電球の消耗で「ジェルが固まらない」ということがない。
ジェルの硬化熱がないのはどっち?
UVライトの方がジェルとの化学反応が遅く、反応熱がでにくいとも言われますが、ジェルを塗る量によってはUVライトでも反応熱は出ます。
UVライトは、LEDライトよりも硬化時間が長くかかる分、化学反応も緩やかに進むので、急激な熱さを感じにくいです。
LEDライトは化学反応の速度が速く、一気に硬化させる性質があるため、その時に急激に熱が生まれて「熱い!!」と感じやすいです。
また、UVライト・ LEDライトに限らず、爪が薄い人は、熱が神経に伝わりやすいので、ジェルネイルの硬化熱を感じやすいです。
化学反応熱を感じてしまう方への対処法
硬化熱が気になる方は、どちらのライトを使用するにしても、ライトに入れて硬化熱が出る頃(UV約1分、LED10秒)に一旦ライトから手を離してみましょう。
そしてもう一度ライトに入れ直すと、化学反応は一度起きてるので、その後化学反応熱は出ません。
対応しているジェルを使っているのか?
UVライトにはUVに反応して硬化するように作られたジェルを、LEDライトにはLEDに反応して硬化するように作られたジェルを必ず使用します。
どちらにも対応したジェルもありますが、すでにジェルを持っている方は、どちらのタイプかを確認してライトを選びましょう。
もしくはお好みのライトを決めて、それに対応しているジェルを選びましょう。
ジェルネイルのUVライトは日焼けするの?
紫外線にはA波、B波、C波の3つの種類があります。
UVライトの紫外線はA波です。
・A波は、最も害の少ない紫外線で日常にあふれています。
・B波は、日焼けで肌に炎症を起こしてしまう刺激のある紫外線です。
・C波は、害を及ぼすのはC波ですが、オゾン層によって守られているので浴びていません。
ネイルサロンで使われているUVライトは紫外線A波で36w(ワット)に対して、日焼けサロンは12000w(ワット)です。
このワット数が少ないほど日焼けしません。
ネイルサロンで使われているUVライトでは、日焼けサロンの400分の1の紫外線の量なのでほとんど日焼けしません。
しかし、まったく日焼けしないわけではありません。
36wという少ないワット数なので、日焼け止めを塗れば紫外線対策としては問題ないです。
ジェルネイルのライトのワット数とは?大きいのと小さいの、どっちがいいの?
ライトの大きさの違いは、ワット数です。
大きいサロンタイプは、2Wの電球が18個あり、36Wのパワーです。
5本の爪に光が当たるように設計されており、片手全部の爪を一気に硬化させることができます。
1Wの電球が6個あるので6Wです。
5本全部を硬化できないので、2、3本ずつなど分けて硬化する必要があります。
LEDライトは、直線的に光が当たります。
大きいタイプは、横からも光が当たるようになってるので爪全体に光が当たりますが、小さいタイプは、光の当たり漏れがあります。
小さいタイプは、確実に光が当たるように爪の位置に注意しましょう。
ハンディータイプは、親指は別で光に当てます。
このように、小指など光が当たらない位置にあると、ジェルが固まりません。
別で硬化するようにしましょう。
上手くなって、塗るのが早くなると大きいタイプの方が使いやすいと思いますが、慣れないうちは1本1本やっていくと思いますので、ハンディータイプでもいいと思います。
持ち運びも楽なので、手軽でいいですね!
ジェルネイルのペン型ライトの使い方
ペン型ライトは、メーカーにもよりますが、このペン形ライトは12wです。
光の強さは、ハンディータイプより強いです。
電源は、電池です。
コンセントがない場所には便利です。
しかし、同じ方向からだけ光を当てると照射不足の部分ができます。
また、ライトを持たなければいけないので、照射中は片手が使えないというデメリットがあります。
照射不足にならないように気を付けながら、1本1本硬化させるのが面倒になると思います。
しかし、ちょっとしたリペアや、アートの仮硬化などには使いやすいと思うので、場面によって使い分けると良いと思います。
ジェルネイルのライト、プロ用は何が違う?
10年くらい前は、ネイルサロンでもUVライトが主流でした。
正直なところUVジェルの方がネイルの持ちが良かったのですが、今は改良されていて、どちらも品質的には変わりません。
でも1分以上動かさずにライトの中に手を入れ続けるのは、結構しんどいですよね?
硬化時間が早いLEDは、サロンワークでのお客様の負担が減るため、ほとんどのサロンが今はLEDライトを使っています。
手を入れたり出したりを極力減らしたいので、5本同時に硬化できる大きさで、照射漏れがないように設計されたもの、ワット数の大きいものを使います。
セルフネイルはどっちが使いやすい?
『セルフネイルは、どっちが使いやすいの?』
って思いますよね。
セルフネイルの場合は、片手ずつやることになるので、硬化時間の早いLEDライトがおすすめです。
ジェルネイルは、塗って固めて、アートして固めて、パーツを置いて固めて、、、と何度もジェルを硬化するためにライトに入れます。
なので、1回の硬化時間が短い方が、断然早いのです。
ジェルはライトに当てるまでは固まらないので、流れてしまって皮膚にはみ出したりします。
ネイル初心者の方は特に「こまめ」にライトを当てて、仮止め作業をやった方が失敗が少ないので、硬化時間の短いLEDライトがおすすめです。
まとめ
セルフネイルさんは、LEDライトがおすすめ!
その理由は、
・ジェルの硬化時間が早い!
・電球の交換がいらない
・ハンディータイプは軽くて持ち運びしやすい
すでにUV対応のジェルを持っている方も、徐々に LED対応にする方が、電球の交換を考えると、長い目で見ると経済的です。