『妊娠しない』と『甘いものが好き』
なんの関係があるのかな?と思いませんか?
甘いものを食べることによって、腸内環境への影響から、酵素不足、糖化が卵子を劣化させているからです。
卵子の劣化は、受精率、着床率が悪くなります。
そのメカニズムと、「そうは言っても甘いもの止められない!」という方に、不妊を回避できる甘いものを食べる時のポイントをお伝えします。
食べ物の栄養は、どこで吸収される?
まずは、皆さん口からご飯を食べますよね?
口から胃に行って…
その後、どのようにして、体内に栄養として入ってくるのか、分かりますか?
まず、食べ物は口の中でかみくだきます。
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唾液によって、ごはんなどのデンプンが糖に分解され、胃の中へ入っていきます。
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食べ物が胃の中に入ってくると、胃が伸縮して食べ物をこねます。
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そして、強い酸性の胃液が食べ物を溶かします。
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溶かされた食べ物は、胃から出て十二指腸に入ります。
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アルカリ性の胆汁、すい液をかけて、胃の中で酸性になった食べ物を中性に変え、脂肪を消化します。
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ドロドロにとけた食べ物は小腸におくられていきます。
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強い吸収力をもつ小腸の『絨毛』で初めて体内に吸い取られます。
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強い吸収力を維持する為に、絨毛は栄養物の吸収を終えると、はがれ落ち、後から新しい絨毛が生えてきます。
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小腸で吸収されなかった食べ物は、大腸で残った水分だけが吸収され、残りは便となって出てきます。
つまり栄養素は、「腸」で吸収されています。
体内への入り口は、実は『腸』なのです。
その、腸が汚れていたら、当然良い栄養素も吸収されにくいのです。
腸の中が荒れてると、本来ならば吸収しない、未消化のたんぱく質等が体内に入り込み、様々な影響が出ます。
例えば、
・血液をドロドロにしたり
・遅延型・慢性のⅣ型アレルギー(アレルギー体質のベース)が起こるなど
その結果どういうことが起こるかというと、
・喘息
・花粉症
・アトピー
・うつ病
・ノイローゼ
・自閉症
・糖尿病
・心臓病
・肝障害
・脳卒中
・妊娠障害
・肥満
・痩せ
などの様々な病気のベースとなってしまいます。
スイーツを食べた時の不妊への影響3つ
例えば、コンビニやスーパーなどのショートケーキ。
原材料は、ここでは分かりやすく小麦粉、生クリーム、砂糖の3つだとします。
1、小麦粉
日本人は、この小麦粉(グルテン)を消化分解する酵素を持っている人が少ないのです。
グルテンは分解されにくい構造をしていて、未消化(ペプチド)のまま腸の粘膜に傷をつけ、炎症を引き起こします。
なので、健康な人も小麦粉(グルテン)を摂りつづけることで、次第に腸が荒れ、穴が空き、アレルギーの原因となるアレルゲンや化学物質、重金属などの有害物質を体内に入れてしまいます。
これを、リーキーガット症候群と言います。
[※リーキー(漏れる)ガット(腸)という意味です。]
そして血液を通り、細胞に行き渡って、様々なアレルギー反応や自己免疫疾患が起こってきます。
※原因不明の自己免疫疾患や不定愁訴は、グルテンによる腸の炎症が引き起こしていることがわかっています。
2、生クリーム
生クリームなどの乳製品(カゼイン)も、日本人のほとんどがが消化分解できる酵素を持っていません。
乳製品に含まれるカゼインは、分解されにくいアミノ酸配列で、小麦粉と同じ様に、リーキーガット症候群を引き起こします。
牛乳、ヨーグルト、チーズは日本人には合わない食品です。
食べ過ぎに注意しましょう。
この、リーキーガット症候群ですが、分かりやすくいうと、破れた網戸です。
部屋の中に、風だけ入ってきてほしいのに、蚊や虫が入ってきてしまう状態です。
蚊が入ってきたせいで、刺されてかゆいし、虫にやられて痛いし…ということが体の中で起こるのです。
本来はちゃんと分解されたアミノ酸だけが通ってきてほしいのに、健康な腸では入ることのない、グルテン(小麦粉)カゼイン(乳製品)の未消化物質(ペプチド)が入ってきてしまい、赤血球を継なげてしまいます。
結果、血液をドロドロにしてしまいます。
また、アレルギー体質のベースを作ってしまうのです。
血液がドロドロということは、良い栄養素があらゆる細胞に行き渡らないということです。
そうすると、卵子や子宮にも良い栄養が行かないので、質の良い卵子が出来にくいですし、着床できる子宮内膜の状態も作れないということです。
また、リーキーガット症候群は、脳では『眠気』や『過食』を引き起こします。
モルヒネの作用を起こし、眠たくなります。
そして、麻薬と同じ作用を起こすので、小麦粉、乳製品を食べれば食べるほど、脳が欲するのです。
なので、すぐお腹が空いてしまうし、甘いものを欲する体質になってしまうのです。
3、白砂糖・人口甘味料
ここでの砂糖とは、白砂糖、ショ糖、グラニュー糖、ブドウ糖果糖液糖を言います。
ショ糖は、ブドウ糖と果糖がくっついて出来ています。
つまり人工的に作った砂糖は、『結合』が強すぎて分解するのに、たくさんの酵素を使ってしまいます。
酵素をたくさん使ってしまうと、劣化した細胞を再生することが出来ず、質の良い卵子や子宮内膜を作ることが出来ません。
ブドウ糖果糖液糖は、トウモロコシを原料にした遺伝子組み換え食品です。
遺伝子組み換え食品においては、アレルギーをはじめ、ガンやいろいろな腫瘍、不妊症などの原因になると指摘されています。
ブドウ糖果糖液糖を摂取すると、通常ではありえないスピードで血糖値が上昇します。
はじめからブドウ糖と果糖が分離しているブドウ糖果糖液糖の場合、体内で分解されることなく血液中に送り出されるので、血糖値が急上昇するのです。
血糖値が急激に上がるとたんぱく質が変形します。
これを『糖化』と言います。
私たちの体は、ほどんどたんぱく質で出来てます。
例えば、血管の壁、卵細胞の膜もたんぱく質ですから、糖化により劣化するのです。
また、血糖値を上げるものは、「脂肪を蓄える」働きを促すので、その脂肪に有害物質を溜め込んでしまいます。
それを放っておくと、体の内側からストレスを受け、不妊の原因である副腎疲労(ふくじんひろう)を起こします。
不妊を回避する甘いものの食べ方ポイント4つ
1、食品の表示を見る
まずは、食べるものの表示を見ましょう。
できれば、小麦粉、乳製品、砂糖、食品添加物の入っていないものを選びましょう。
洋菓子よりも和菓子が良いです。
小麦粉じゃなく、米粉などのスイーツもOKです。
2、食物繊維を先に食べる
でも、パンケーキもクレープも、ドーナッツも食べたい!!
そんな時は、食物繊維を先に食べておくと血糖値の上昇が緩やかになります。
『食物繊維』のサプリを上手く使うのも手です。
もしくは、酵素が豊富なパイナップル、りんごなどの果物を生の状態で食べることで、消化を助けてくれます。
またフルーツは、未消化物質の排出を手伝う食物繊維も入っているので、甘いものを食べる時は、生のフルーツを一緒に食べましょう!
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3、人工甘味料を避ける
人口甘味料や白砂糖ではなく、自然な甘味の、キビ糖、はちみつ、メープルシロップ、アガベシロップなら血糖値の上昇も緩やかで、酵素もそんなに使いません。
カロリー0だから、大丈夫と思っている人は大間違いです!
むしろ、添加物まみれです。
注意しましょう。
4、デトックス食材を摂り入れる
デトックス効果のある、ミントなどのハーブを一緒に摂ることで、未消化物質の排出を促します。
小麦粉や乳製品を摂ったら、できるだけ早く排出することがポイントです。
おすすめスイーツは、『フルーツガレット』。
ガレットはそば粉で作ったクレープみたいなものです。
そば粉はミネラルも豊富です。
血糖値も上げませんし、グルテンフリーです。
酵素たっぷりの季節のフルーツと一緒に食べれば、妊活に適したスイーツです。
シロップの甘味にはメープル、はちみつ、アガベシロップを使ったものがベターです。
甘いもの食べちゃいけないの?
甘いスイーツは、たまに気分転換やストレス発散には良いですが、食べることそのものが悪い訳ではなく、成分に何が使用されているのか?が大事なのです。
『成分表示』を見て選びましょう。
その成分が、自分の体にどのような影響を与えるのか?
それを理解した上で、意識を持って食べるのです。
私たちのカラダは、食べ物から栄養をもらって生きています。
確実に、食べたもので出来ているのです。
老化・劣化した卵子でたとえ受精したとしても、着床が上手くいかなかったり、赤ちゃんを育てる子宮の状態がよくなかったら…
赤ちゃんを育てる子宮環境を綺麗にするためにも、小麦粉、乳製品、白砂糖、食品添加物をできるだけ避けて、腸内環境を良くしましょう。
そして、良い血液を作って、細胞を綺麗にしましょう。
イライラすると甘いものが食べたくなるのはなぜ?
心配なことや不安、ストレスがあると、手っ取り早く脳が幸福感を感じるために、美味しいものを摂りたくなるのです。
『美味しいもの』と連想して甘いものが好きな方は、甘いものを考えてしまい、イライラするとどうしても甘いものが欲しくなるのです。
甘いものに限らず、手っ取り早く心を満たすものが欲しくなります。
なので、食欲、睡眠、物欲、性欲などのどれか手っ取り早く手に入るものを欲します。
イライラした時の食欲を抑える方法
ストレスを受けると、それを和らげるためのコレチゾールというホルモンが出ます。
そして、食欲を抑える「レプチン」というホルモンを減少させるので、食欲が止まらなくなってしまいます。
コレを回避するには、神経をリラックスさせることが大事です。
ホットタオルを作り、目や首の後ろを温めると良いです。
もしくは、甘いものを食べる前に、1杯のコーヒーやハーブティーを入れてみましょう。
アロマ効果でリラックスできるので、やけ食いの回避ができます。
まとめ
血糖値が急激に上がるとたんぱく質が変形します。
これを『糖化』と言います。
私たちの体は、ほどんどたんぱく質で出来てますので、卵子も変形しやすくなります。
ポイント
・血糖値を上げない食べ方をする
・小麦粉、乳製品の食べすぎに注意する
・食品添加物の不妊への影響を考える
でも色々考えすぎてストレスを溜めてはいけません。笑
ストレスで腸内環境を悪くしますから。
腸からのストレスで、食欲が抑えられないということも起こり悪循環です。
たまにスイーツを食べてもいいんです。
ただし、腸内環境を良くする発酵食品や食物繊維を、日頃から積極的に摂って、定期的にデトックスをしておきましょう!