妊娠を望む時に摂る栄養素で有名なのは『葉酸』ですね。
それ以外にも、『妊娠しやすい体質』になるために必要な栄養素はたくさんあります。
妊活中に必要な栄養素と効果をまとめてみました。
なぜ妊活=葉酸なのか?
妊活中の方は、「妊娠を望む人は『葉酸サプリ』を摂ると良い」と言う情報はすでにご存知かと思います。
日本でも、平成12年に厚生労働省が
「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について」
という通知を出し、妊娠の可能性のある女性に対して葉酸の摂取を推奨しています。
葉酸は、細胞の分化に不可欠なので、妊娠初期の胎児には特に重要です。
葉酸は、なかなか食事だけでは補えない栄養素ですからサプリメントを推奨しています。
受精して細胞分裂していく時に、葉酸が十分補充されなければ、胎児の脳の発達に大きな影響があるからです。
葉酸は、「神経管閉鎖障害」のリスクを減らすのに効果的といわれています。
神経管閉鎖障害は、脳や脊椎をつくる神経管がふさがれることで受精卵の細胞分裂がうまくできなくなる疾患です。
「無脳症」や「二分脊椎」など、赤ちゃんに重度な障害が残ることや、亡くなってしまう場合もあります。
※神経管閉鎖障害は妊娠4〜6週に起こるといわれます。
なので妊娠する1ヶ月前〜妊娠3ヶ月までは葉酸を摂取するよう呼びかけてるのです。
葉酸を摂る前に…妊娠を妨げる原因を知っておこう
でもその前に、まずは受精に至らない人は、そもそもの卵子の質を上げることが大事です。
妊娠するためには、
・良い卵子(赤ちゃんの素です)
・良い子宮内膜(受精卵が育つ、暖かくて、ふっくらしたベット)
を用意してあげなければいけませんね。
妊娠しないのは、まだ準備ができていないからです。
受精しない卵子は、卵子が老化・劣化して、変形したり、細胞膜が硬かったり、もろくなっているのです。
その原因が、『ストレス』
ストレスにより、ホルモンバランスが崩れたり、血流が悪くなったり、冷えたり、眠れなかったりする訳です。
・ストレスでホルモンバランスが崩れると…
まずストレスを受けると『副腎』という臓器が処理して元気でいられるようにします。
でもストレスが多いと『副腎』が対応できなくなります。
副腎機能が低下すると、ストレスに対応するホルモンが出て来なくなってしまいます。
これを『副腎疲労』と言います。
この『副腎疲労』が原因で、あらゆることに対応するホルモンを、分泌できなくなってしまうのす。
なので、女性ホルモン(プロゲステロン・エストロゲン)にも影響が及びます。
女性ホルモンが乱れると、下記のようなことが起こってきます。
・排卵障害
排卵が行われない、または排卵できる卵子の準備が整わない状態。
・高プロラクチン血症
プロラクチンというホルモンが異常分泌する症状。これによって着床しづらくなります。
・黄体機能不全
プロゲステロンの分泌量が減少すると、排卵後、子宮内膜を妊娠に適した状態に維持することが難しくなります。
受精の前に、そもそも排卵してないということも起こりうるのです。
受精したとしても、着床する準備ができていない…ということがホルモンの乱れにより体が反応してる起こるのです。
・ストレスで血流が悪くなると…
血流が悪くなると、卵子に栄養が届きにくくなります。
卵巣に、眠っている未熟な卵子(原始卵胞)が保管されています。
原子卵子は、私たちが胎児の時にすでにもう一生分あるのです。
卵巣は目覚めた原始卵胞を育てる「保育器」でもあります。
その保育器に良い栄養が届かないと眠りから覚めた卵子は、元気に育ちません。
要するに、受精できる「良い卵子」が育たないのです。
・ストレスでホルモンバランスが崩れ、体が冷えると…
「冷え」によって子宮が暖かくならず、なかなか妊娠しないといったことが起こります。
受精卵が着床する暖かいベットを用意できないということです。
体が冷えていると、膣、卵巣、子宮が上手く機能できません。
つまり良い卵子もできないということです。
眠りから覚めた原子卵子は、約5日間をかけて卵巣で成熟した卵子に成長します。
その時、卵巣が冷えてると、我が子を、寒いお部屋で、何も食べ物を与えず育ててるようなものです。
あたたかいお部屋で栄養をたっぷり届けてあげたら、赤ちゃんの素である卵子がちゃんと育つのです。
・ストレスで、眠れなくなると…
卵子の発育を促したり、傷の修復をするためには、成長ホルモンが必須です。
この「成長ホルモン」は睡眠時に脳から分泌されます。
なので夜10:00には眠りにつくことをオススメします。
また、睡眠を誘発するホルモン『メラトニン』は卵巣内に多く含まれ、卵巣をストレスから守ってくれています。
つまり睡眠不足は、卵子の老化を防いでくれているメラトニンが出ないということになります。
赤ちゃんの素である卵子をゆっくり休ませていないから、ストレスはたまるし、成長もできないということになります。
かわいい「我が子の素」である卵子と一緒に、ゆっくり寝ましょう。
我が子との生活は、もう始まっているのです。
良い卵子を作るための「栄養」
とにかく、妊娠を望む人はストレス対策!!
ストレスと戦っているのは副腎です。
『副腎』が疲れると、そのほかのホルモンも作れません。
〈ポイントはこの3つ〉
①まず副腎を守り、ホルモンバランスを整えること。
②ストレスによる細胞の老化・劣化の原因を取り除くこと。
③血流をよくすること。
ビタミンC
副腎で細胞をストレスから守ってくれる「コレチゾール」を作る時にビタミンCが必要です。
カルシウム
神経の興奮状態を抑え、副腎にかかるストレスを和らげます。
マグネシウム
エネルギーの代謝を促進したり、筋肉の働きを調整したりするので全ての細胞がマグネシウムを必要としています。
疲労回復に必要な栄養素です。
青のりやアオサに多く含まれています。
水素
ストレスを受けると活性酸素が細胞を傷つけます。
糖を摂取すると細胞を老化させるAGE(老化促進物)を生みます。
その活性酸素とAGE(老化促進物)を水素が取り除いてくれます。
ケイ素
ケイ素とは、ミネラルの一つです。
浸透する力や浄化する力に優れているので、血液中のコレステロールなど健康上よくないものを除去してくれます。
血液が汚れている状態だと、血流も滞りドロドロした状態になって「栄養や老廃物を運搬する力」が発揮できません。
ビタミンE
ビタミンEは、ホルモンバランスを整える作用が高いのです。
また子宮内膜が薄い場合に、子宮内膜の血流が改善するとともに子宮内膜が厚くなることが知られています。
アーモンドに多く含まれます。
たんぱく質
たんぱく質が足りないと性ホルモンの原料が得られません。体の基本ですね。
サプリメントからしか補えないもの。おすすめ2つ
水素
水素は、食事からは摂取できないので、サプリメントで摂りましょう。
水素水や、水素バーで鼻から吸入するパターン、お風呂に入れて皮膚から吸収させるパターンもあります。
でも手軽なのはサプリメントです。
ストレスを受けると活性酸素が細胞を傷つけます。
水素は、宇宙一小さな元素ですから、隅々まで活性酸素を除去できるのです。
なので水素は卵子まで届き、活性酸素の除去ができます。
ケイ素
ケイ素は、昔は自然に多くのケイ素が含まれる土から生まれた野菜や穀物を食べて補えていました。
しかし農薬技術が進み、必然的にケイ素が足りない野菜を食べてしまっています。
なので、なかなか食事では摂りにくくなっています。
まとめ
妊活は、まず『質の良い卵子』を作れるかが「カギ」となってきます。
不妊治療するにも、良い卵子が取れないことには始まりません。
良い卵子ができると、受精も、着床も、確率が高くなります。
そのためにはストレスをためないことが大事です。
ストレスに強くなるための栄養素を、食事で摂る事が難しい方は、『サプリメント』を使って摂取しましょう。
ストレスを侮ってはいけません!
何かあった時に、自分だけが我慢すればいいと思っていても、結局は我が子のもとである『卵子』を傷つけているのです。
わがままなくらいでちょうど良いのです。
人に気を使ったり、自分の中に溜め込んだり、ストレスをストレスだと思わない我慢強い人に副腎疲労が多いのです。
〈妊娠するためには〉
①ストレスフリーで生きましょう。
わがままに生きましょう。笑
②バランスの良い食事を心がけましょう。
③ストレスからの細胞の老化を守るため、水素とケイ素を、サプリメントで摂りましょう。
④あたたかいお布団でゆっくり寝ましょう。
あなたの子供の素である『卵子』と、あなたとの共有時間はすでに始まっているのです。
あなたの卵子と過ごす、かけがえのない時間を大切にしましょう。
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