卵巣で保管されてる卵子をストレスから守るためにも『ビタミンC』は必要な栄養素です。
すぐに体外に排出される水溶性のビタミンなので、どんどん摂取しないといけません。
摂りすぎるということはないので、積極的に毎日摂るように心がけましょう。
ポイント
・ビタミンCと妊娠との関係
・1日のビタミンCの摂取量
・ビタミンCが多い食材
ビタミンCと妊娠との関係
不妊の80%が原因である、『副腎疲労』の元はストレスです。
ビタミンCは、そのストレスと戦う『副腎』を助けています。
細胞をストレスから守っているコレチゾールというホルモンは、『副腎』で作られます。
その時に、ビタミンCがたくさん必要なのです。
ビタミンCの摂取目安
成人女性は1日80mgを目安に摂ると良いでしょう。
例えば、パセリだったら100gに820mgのビタミンCが入っていますから、約10gのパセリを食べればOKです。
赤ピーマンなら、100gに170mgのビタミンCが入ってますから、約50g摂るようにすれば、推奨する1日の摂取量に達します。
しかし、2~3時間で排泄されるので、1度に摂るのではなく分散して摂りましょう。
ビタミンCの推奨栄養所要量(RDA)
年齢 | 男性 | 女性 | 妊婦 | 授乳婦 |
0~6カ月 | 40 mg* | 40 mg* | ||
7~12カ月 | 50 mg* | 50 mg* | ||
1~3歳 | 15 mg | 15 mg | ||
4~8歳 | 25 mg | 25 mg | ||
9~13歳 | 45 mg | 45 mg | ||
14~18歳 | 75 mg | 65 mg | 80 mg | 115 mg |
19歳以上 | 90 mg | 75 mg | 85 mg | 120 mg |
喫煙者 | 喫煙者は非喫煙者よりもビタミンCを1日につき35 mg多く摂取する必要がある。 |
ナショナルアカデミーズ(旧全米科学アカデミー)医学研究所(IOM)の食品栄養委員会(FNB)が作成した食事摂取基準(DRI)に記載
ビタミンCを多く含む食品TOP10とその量
1位、生のアセロラ(酸味種)
ビタミンCを最も多く含んでいる食品は、果実類で酸味種に分類される生のアセロラです。
酸味が強くおもに加工用として利用されます。
成分量は100g中に1700mgと圧倒的で、2位のケールを引き離しています。
2位、ケール
2位のケールは1100mg。
ケールは飲み物として摂取するのが、最も効率的にビタミンCを摂ることができる方法です。
3位、パセリ
3位のパセリは820mgのビタミンC量で、調味料として乾燥状態でいただくのがベストです。
4位、生のアセロラ(甘味種)
4位は甘味種のアセロラで、800mgそのまま生で食べることが多い品種です。
5位、煎茶
5位はせん茶で、お茶としていただくと100gあたり260mgのビタミンCが摂取可能です。
6位、7位、グァバ(赤肉種)・グァバ(白肉種)
グァバは6位に2つランクインで、生の赤肉種と白肉種共に220mgが含有されています。
8位、海苔
焼のりは、210mg、味付けのりは200mgのビタミンC量です。
9位、10位、味付け海苔・ピーマン
味付けのりは200mgのビタミンC量です。
同位9位のピーマンは、加熱よりも生で食べるのが、ビタミンCを摂取するのに最適な食べ方です。
このように、同じ食品でも種類や加工方法によって違ってくるのが、栄養成分における面白いところです。
1位のアセロラは生で摂りやすく、あっさりといただける食品なので、優れた栄養源として活用できるでしょう。
これらは文部科学省がまとめて公表するデータですから、信頼性が高く信用できるといえるでしょう。
ただし、一度に大量に摂っても余分は排出されてしまうので、定期的に適量を摂取することも大切です。
ビタミンCと合わせて摂ると吸収のよい栄養素とは?
ビタミンCは繊細で壊れやすいので、ビタミンCを守り安定化させる栄養と合わせて撮るのが理想的です。
ビタミンPはビタミンCを安定化させる作用を持ち、摂取効率を高めてくれる働きがあります。
柑橘系に含まれることの多いビタミンPは、みかんの果実部分を始めとして、薄皮やすじにも含まれているのが特徴です。
その為、柑橘果実を食べる場合は、なるべくすじの部分も一緒に食べることをおすすめします。
また、ビタミンEはビタミンCと相乗的に作用しますから、こちらも合わせて摂取するのがポイントです。 ビタミンEは強い抗酸化作用があります。 受精卵が子宮内膜に着床すると、子宮内膜を赤ちゃんのために整えてくれるのが「黄体ホルモン」なのですが、ビタミンEは、その「黄体ホルモン」を出すために働いてくれます ... 続きを見る
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逆にアスコルビナーゼはビタミンCを破壊してしまうので、この酵素を含む食品は避ける必要があるでしょう。
果物の場合は、ミックスでジュースを作る時に、このアスコルビナーゼが含まれる食品に注意しましょう。
※アスコルビナーゼを含む代表的な食品は、きゅうり、かぼちゃ、にんじん、バナナ、りんごなどです。
同じビタミン類との相性はとても良く、ミネラル群はビタミンCの吸収効率をアップしてくれるので、これらは積極的に摂っても大丈夫です。
ビタミンCの最適な調理法や食べ方とその理由
野菜や果物を中心に多く含まれるビタミンCは、水溶性なので水に弱く熱でも壊れがちです。
そういった特徴があるので、長時間水にさらして洗うのは避けた方が賢明です。
ただ、加熱の方は調理方法次第ですから、全てがビタミンCの摂取量を下げてしまうわけではないです。
野菜炒めでは、食材の組み合わせと熱によってビタミンCが破壊されてしまうので、ほとんど摂取できなくなってしまう恐れがあります。
電子レンジで加熱した場合は、生に比べてビタミンCの量が増えたというデータがあるので、この調理方法は良いと考えられます。
反対に、煮込み料理は、ビタミンCを減らしてしまいますから、グツグツと煮る調理方法は避けましょう。
しかし、蒸し料理は電子レンジと同様にビタミンCが増えるので、加熱を行うならこういった方法を用いるのがおすすめです。
熱に弱いビタミンCを加熱して量が増える理由は、水分が蒸発して食材の重さが減り、見かけ上のビタミンC料が増加するからです。
つまり、ビタミンC自体が増えたわけではなく、減少量を抑えつつ重量に対する量が増えて見えた、というのが正解です。
生で摂るなら、食材を水にさらさずサッと洗い、余り細かく包丁で刻まないのが良いでしょう。
加熱は短時間で電子レンジか蒸す調理を行い、壊れてしまうビタミンCを抑えることが必要です。
野菜炒めも可能ですが、時間は3分以内に抑えて軽く済ませてしまうのが条件です。
調理時に塩を加えると、ビタミンCの流出が抑えられますから、加えるようにしましょう。
ビタミンCを使った代表的なメニュー3つをご紹介
ビタミンCを手軽に摂取したいなら、アセロラを中心としたジュースが便利です。
アセロラは生でも食べられる食材で、ジュースにもピッタリですから、簡単な調理方法で手軽にビタミンCが摂れます。
他の果物との相性も良いですから、組み合わせ次第で幅広く様々な味が楽しめます。
手軽さと摂取量を求める場合に最適です。
酸味でさっぱりビタミンCが摂取できるといえば、レモンのドレッシングを使ったサラダも代表的です。
小松菜はビタミンCを含む食材で、レモンとの相性も良いですから、和食に添える形で味わえます。
油っこいおかずと一緒なら、口の中がさっぱりとしますし、何よりビタミンCが効率良く摂れるので魅力的です。
ブロッコリーとパプリカを使ったスープは、色鮮やかな見た目が食卓を彩ってくれます。
パプリカは赤を選ぶのがポイントで、ブロッコリーと共に豊富なビタミンCが含まれます。
ブロッコリーの適度な噛みごたえと、赤パプリカの味わいが魅力的ですから、メニューに加えてみる価値があります。
塩を入れることでビタミンCの流出をある程度防げます。
含有量TOP10以外の食材でも、調理方法によって美味しくビタミンCが摂取できますので、ストレス対策に、こまめにビタミンCを摂りましょう。