『セルフジェルネイルをやりたいけど、どんなジェルを選んでいいか分からない・・・』
自分にあった必要最低限のジェルを揃えると、無駄な物を買わなくて済むので、節約できます。
逆に、必要最低限のジェルを持っていないと、結局失敗したり、持ちが悪かったりして、結果的に損します。
まずは、ジェルの種類を知る必要がありますね。
無駄なものを買ってしまわないように、ジェルを購入する前に『買う時に気をつけるポイント4つ』を押さえておきましょう。
私はネイルサロンを12年経営していて、ネイリストを育成するスクールの運営。指導もやっています。
今までのサロンワークやスタッフ育成で培ったノウハウを生かして、これからセルフで「ジェルネイル」を楽しみたい方の為に、分かりやすく解説していきます。
1、ジェルを固めるライトの種類
あなたが持ってるジェルを固めるライトは、どっちのタイプですか?
LED? それとも UV?
もし、LEDライトを持っているなら、『LED対応』と記載されてるジェルを選ばないと綺麗に固まりません。
これは良く聞く話ですが、
『買ったジェルが固まらない』
だいたいこのライトの種類が違うのです。
写真のように、両方使えるタイプのジェルもあります。
良く確かめて購入しましょう。
使うライトのタイプで硬化する時間が変わるので、硬化時間も確認しましょう。
ライトがどのタイプか分からない方は、ライトについてる電球を見てください。
・LEDライトは、丸い電球が付いてます。
・UVライトは、蛍光管みたいな長細いのがついてます。
ライトについての説明はこちらの動画をご覧ください。
ライトを選ぶポイントなどを解説しています。
2、クリアジェルの用途
ベースジェル
ベースジェルは、自爪とカラージェルの密着を良くする透明のジェルです。
これを塗らないことには始まりません。
必ず必要なジェルです。
※自爪をサンディング(ジェルとの密着面積を増やすために爪表面に傷を入れること)をしない『ノンサンディングジェル』というものもあります。
自爪が傷んでる方はこのタイプを使うといいでしょう。
トップジェル
艶を出すための仕上げのジェルです。
これがないとジェルネイルの艶は出ません。
なのでこれも必ず必要です。
他にもアートを埋め込んだりするのにも使います。
生活の傷からジェルネイルを守ってくれる役割をするので、ベースジェルに比べて硬化後は固いです。
だんだん改良されてきてますが、トップジェルの艶を出すためにはどうしても、ジェル自体の色が若干黄色くなるようです。
なので、ほんの少しですが、塗ったカラージェルの色に黄色味が加わった色でジェルネイルが完成します。
また、硬化する時に化学反応熱が発生するので、ライトに入れて3秒(LEDライトで硬化する場合です。UVライトは10秒くらいです。)あたりで爪が熱くなる感じがすると思います。
爪が傷んでる方は、その熱が痛く感じることがあるかもしれません。
そんな時は、ライトの少し手前に手を置いて、徐々にライトの中に手を入れるようにします。
そうすると少しずつライトが当たり、ゆっくり硬化するので、化学反応熱が起こりにくいのです。
厚みだしのジェル
「ストラクチャージェル」とか、「スカルプティングジェル」などと明記されてるジェルです。
私は、ジェリッシュのストラクチャージェルを良く使います。
若干ジェルの色が青いので、トップジェルの黄色味を消してくれます。
白のフレンチネイルの時も、白が黄ばむことなく綺麗に仕上がります。
また、このジェルは、オフするときに早く溶剤に溶けるのでやりやすいのです。
「艶出し用のトップジェル」は溶剤に溶けにくいので、厚み出し用のジェルに使っちゃうと、オフがちょっとだけ大変なのです。
それさえ気にしなければ、トップジェルで代用できるので、必須ジェルではないです。
マットトップジェル
あえて、ジェルネイルの仕上がりをマット(艶がない状態)にしたい時に使います。
塗って、ライトで硬化させるまでは普通のトップジェルと変わりませんが、未硬化ジェルを拭き取ると。。。
マットになるのです!
例えば、、、
こんな風に『チョコレートネイル』も可愛く仕上がります。
こういう『レースネイル』の質感を出すのに使ったり
『ニットネイル』に使ったりします。
マットトップコートを持っているとアートの幅が広がりますよ。
ノンワイプトップジェル
シールを貼る時や、ミラーネイル、ネイルチップの見本を作る時などに使います。
未硬化ジェルが残らないということは、最後に拭き取り作業が要らないということです。
『拭き取り不要=ノンワイプ』
という意味です。
『ミラーネイル(鏡のような光沢のあるネイル)』をする時に必要ですが、しなければなくても大丈夫です。
3、必要なカラージェル
ジェルはマニキュアと違って、光を当てるまでは固まらないので、色を混ぜてオリジナルカラーを作ることができます。
※マニキュアは、空気に触れると固まってくるので、空ボトルに2色位混ぜるとか、その程度しか調色できません。
ジェルは、ラメやパールを混ぜたり、微妙な色調整がしやすいので、ペーパーパレットとジェルを混ぜる棒を持っていると、無限に色を作ることができます。
明度を作る色
まず、カラーの明度(明るい色・暗い色)を決める『白・黒』は必ず必要です。
『白・黒』は、はっきりした色なので、ラインや縁取りにも良く使う色です。
黒は「赤・緑・青」を混ぜて作れますが、白は作れないので、特に『白』は必須です。
ビビットカラー
色の元となる原色は最低必要になります。
『緑・赤・青・黄色』があればだいたいの色は作れます。
あとは、濃いめのピンクを持っていると便利です。
ネイルはピンクを使う頻度が多いので、1つ持っておくと色を作るのが楽です。
透明度は、カラージェルにトップジェルを混ぜて調整します。
あると便利な色
『茶色』
茶色は、「赤・黄色・黒」で作ることができますが、ベージュを濃いめにしたり、ピンクを肌馴染みの良い色に変えたりするのに良く使うので、1つ持っておくと便利です。
もしくは、ジェル用の容器を買って、自分で色を作って保管しておいてもいいですよ。
『紺色(ネイビー)』
ネイビーは、簡単に作れそうで難しい色です。
ちょっとした配合で、群青色や紫になってしまうので、1つ持っておくと便利です。
特に秋頃は、ネイビーを使ったデザインが多いので、既存のネイビーを持っておくことをおすすめします。
蛍光色
アートのポイントに、蛍光を含むカラーがあるととっても便利です。
例えば、『発色はいいけど、落ち着いた色』を作る時に蛍光色がないと、地味な色になってしまいます。
なんだか物足りない安っぽい色になってしまうのです。
どれか1本選ぶなら、蛍光イエローがおすすめです。
色を作るベースにするピンクベージュ
ピンクベージュは使う頻度が多いので、持っておくと便利ですよ。
私は、これに黒を足して『グレー』を良く作るのですが、優しいグレーができて使いやすいです。
白と黒を合わせて作ったグレーは、「冷たい感じ」や「絵の具みたいな色」になってしまうのですが、ピンクベージュに黒を足したグレーは、少しクリア感があって優しい印象のグレーカラーになりますよ。
私が良く使うMoreジェルの309は、こんな感じの色です。
ちょっとスモーキーなピンクベージュです。
ミキシングパウダー
パールっぽい質感を出すのに、こういうパウダーがあると便利です。
セットで色んなカラーを持っておくと、作れない色はないくらい重宝します、かなり使えます。
4、ジェルの攪拌について
『攪拌(かくはん)不要』と明記されてるものがあります。
ジェルと顔料が分離している場合があるので、写真のようにカラージェルを使う前に混ぜます。
攪拌不要と書かれているジェルは、この作業をしなくてもそのまま使える(分離しない)ジェルという意味です。
面倒くさがりな方は、「攪拌不要ジェル」の方がいいかもしれません。
まとめ
無駄のないようジェルを購入するためには、この4つのポイントを知っておく必要があります。
1、ジェルを固めるライトの種類
LEDかUVライトかを確かめて、それに対応してるジェルを買いましょう。
2、クリアジェルの用途
ベース、トップジェルは必須です。
厚みだし用、マットトップコート、ノンワイプトップジェルは、アートに必要でない場合はいらないです。
3、必要なカラージェル
白、黒、青、緑、赤、黄色、蛍光イエロー、ピンクベージュの8色は持っていると大抵の色は作れます。
持っていて便利な色は、茶、ネイビー、濃いめのピンクの3色。
さらに色を作る上で便利なグッズはミキシングパウダーです。
4、ジェルの攪拌について
使用する前に、混ぜなくても良いジェルの方が面倒臭くない。
攪拌不要ではないジェルを購入した場合、使用する前に必ず混ぜることを忘れなければOK!
この4つに注意して購入すると良いでしょう。