トップジェルの塗り方のポイントは、
「ハイポイントが作れるか?」
「ツヤが綺麗に出るか?」
この2つだと思います。
トップジェルでハイポイントを作るコツと、艶が綺麗に出るやり方、おすすめのトップジェルを、ネイリスト歴12年のネイル講師が解説していきます。
トップジェルの塗り方が上手くいかない理由
『トップジェルの塗り方が上手くいかない…』
『厚みが綺麗じゃない』
『表面がボコボコ波打ってしまう…』
その理由と、上手に塗るやり方をまとめました。
まず、上手くいかない人がやっている5つの「間違った癖」があります。
1、筆の持ち方が間違っている
2、筆の動かし方が間違っている
3、筆を使う場所が間違っている
4、塗られる方の指の角度が間違っている
5、筆でベタベタ触りすぎている
今回は、なぜ失敗するのかを解説し、綺麗な形(ハイポイント)に塗る方法をお伝えします。
この5つのポイントを理解すると、セルフネイルでも、綺麗にトップジェルを塗ることができます。
1、筆の持ち方
筆は、鉛筆を持つように持ってしまうと失敗します。
写真のように、人差し指を離して持ちましょう。
人差し指を離すことで、筆を爪に対して平行に動かすことができます。
鉛筆持ちをしてしまうと、この写真のように、爪に「圧」をかけてしまいます。
これが、ジェルネイルが綺麗に仕上がらない理由です。
筆で、爪に圧をかけると、写真のように、凹んでしまいます。
ジェルネイルを上手く塗るコツは、ジェルの層を爪の上に置いてくることです。
なので、『塗る』というよりは『均してくる』というイメージです。
2、筆の動かし方
横から見た時
筆の持ち方が分かったら、今度は、動かし方です。
横から見た時に、爪に対して平行になるように動かしましょう。
塗られている方の指も動かす事で、安定して爪に対して平行に筆を動かすことができます。
正面から見た時
爪を正面から見た時も、筆は根元から爪先に向かってまっすぐ動かします。
爪の丸みに対して、筆の面を垂直に当てるようなイメージで塗ります。
なので、爪の側面を塗る時は、筆を横に回転させて、写真のように筆を縦にして使います。
そうすると、皮膚にジェルが付きにくく、はみ出しにくいです。
もう一つの理由は、筆を回転させないで爪の側面を塗ってみると分かるのですが、皮膚と爪の境目が見えないのです。
筆が邪魔して見えないから、綺麗に塗ることができないのです。
3、筆を使う場所
大事なのは、筆の「どの部分」を使うか?です。
ジェルを足す時は、筆の角を使います。
なので、トップジェルを塗る時は、『平筆』を使います。
角を使ってジェルを足すと、このようにピンポイントで高さを出すことができます。
あとは自然になじむのを待つだけです。
筆で、あれこれしなくていいのです。
放っておけばいいのです。
側面はボコボコしやすいです。
凹んでいるところに、筆の角を使って、丁寧にジェルを足していきます。
これを筆の面でやってしまうと、皮膚に着いたり、気泡が入ってしまったりして綺麗に仕上がりません。
筆の角を使いましょう。
4、塗っている指の角度を確認
ジェルを塗っている方の指の角度を確認してください。
筆を持っている方じゃなく、塗られている方です。
寝せて塗っていると、甘皮部分にジェルが流れていってしまいます。
写真のように、爪先を下にして塗ると重力でジェルが爪先の方に流れますから、根元の甘皮部分に流れにくくなります。
甘皮にジェルがついてしまうと、根元側から必ずジェルが剥がれてしまいます。
甘皮には絶対つけないように塗るのがジェルネイルを綺麗に仕上げるコツです。
5、筆でベタベタ触りすぎている
ジェルネイルは、ある程度の量を爪の上に置いてきます。
重力でジェルは低い方に流れていきますから、あえてそれを利用して指をひっくり返します。
そうすると、勝手にジェルが爪の中央に集まってきます。
頃合いを見て、いい形になったらライトで硬化します。
筆でさわれば触るほど、表面がボコボコしてしまう方は、筆圧が強いんですね。
もし上手くいかない場合は、このように、指をひっくり返してみてください。
それだけで、勝手にジェルがプルンとなってくれるので、触りすぎないのがポイントです。
トップジェルでハイポイントを作るコツ
根元のちょっと手前が凹んでしまう…
こんな風に、根元からちょっと手前がいつも凹んでしまうことないですか?
これは、筆を置いた時に「圧」がかかってしまったせいです。
そんな時は、筆の角を使って、凹んでいるところにジェルを足します。
そのまま放置して自然に馴染んできたら、ライトで硬化すればOKです。
もし、自然に馴染まなかったら、根元ギリギリにジェルの厚みを持っていって、そこから絶対に爪に圧をかけないように筆で爪先まで撫でます。
撫ですぎないのがコツです。
いい形になったらライトで硬化して完成です。
表面がボコボコに波打ってしまう
このように、爪先と根元に厚みが出てしまった時は、一旦そーっと撫でます。
その時も、筆圧をかけないのがポイントです。
あとは、指をひっくり返して、重力で爪中央にジェルが集まるのを待つ!
トントンと指を叩くと、振動で早くジェルが動きますよ。
こんな風に爪表面が「つるん」となれば完成です。
トップジェルで綺麗な艶を出すコツ
まず綺麗な艶を出す為には、ハイポイントが綺麗にできてて、爪のアーチが左右対象に均一になっていることが大事です。
光の筋がまっすぐ入るように、ジェルを固める前に確認しましょう。
また、未硬化ジェルを拭き取る時に曇ってツヤがでない場合に考えられるのはこの6つ。
1、硬化する時に光がちゃんと当たっているか?
2、ジェルの量が少なくないか?
3、拭き取りようの溶剤が使っているジェルメーカーに合っているか?
4、拭き取りようの溶剤が少なすぎないか?
5、コットンやワイプの綺麗な面で拭き取っているか?
6、強く擦りすぎていないか?
ネイリストおすすめのトップジェル
ノンワイプトップジェル(拭き取り不要のジェル)は薄付きなので、ハイポイントが作りにくいです。
すでにハイポイントができてる状態で、「ツヤだけを出したい」場合にはノンワイプトップジェルを使いますが、厚み(ハイポイント)を作りながらツヤを出す方が手間がかからないので、普通の「未硬化ジェル拭き取りタイプ」のトップジェルがおすすめです。
ノンワイプトップジェルと、拭き取りタイプの使い分けやメリット・デメリットをまとめた記事はこちらです↓ ノンワイプジェルの使い方「トップジェル・ノンワイプジェル」の違いは?ノンワイプジェルと未硬化ジェルの拭き取りが必要なトップジェル、それぞれの特徴とメリット・デメリットは?そしてプロはどんな風に使い分けるのかをまとめました。 続きを見る
ノンワイプジェルの使い方|拭き取りが必要なトップジェルとの違いとは?
個人的には、「MOREジェルのトップジェル」はセルフレベリングが良く、形が作りやすいです。
強度もあり、ツヤが長持ちします。そしてオフも簡単で短時間でオフできます。
まとめ
上手く塗るための5つのポイントはこちら。
【1、筆の持ち方が間違っていたら】
→人差し指を離すことで、爪に「圧」がかからないので爪先にジェルがたまらない。
【2、筆の動かし方が間違っていたら】
→爪に対して平行に動かす。横から見ても正面から見ても平行に動かす。
【3、筆の使う場所が間違っていたら】
→筆の角を使う。厚みを出すことができ、皮膚へのはみ出し防止にもなる。
【4、塗られる方の指の角度が間違っていたら】
→根元側にジェルが流れていかないように爪先を下に向けて塗る。
【5、筆で触りすぎていたら】
→重力で勝手になじむので、放っておく。そのくらいでちょうど良い。
いかがでしたか?
器用か不器用か?ではなく、ただ筆の持ち方を変えるだけで、ジェルネイルの仕上がりは綺麗になります。
上記の5つのポイントを意識して、練習してみましょう。
このブログで解説している動画