妊活中にポリフェノールがたくさん入ってる食品を摂ることで、卵子の酸化を防ぎ、「質の良い卵子」ができることで、受精率が上がるのです。
体外受精の成功率も『卵子の質』にかかっています。
そのポリフェノールを妊活中に食事で取り入れるために、ポリフェノールを多く含む食品をまとめました。
ポリフェノールとは?
ポリフェノールとは、光合成によってできる植物の色素や苦味の成分です。
植物細胞の生成、活性化などを助ける働きを持ちます。
たくさん(ポリ)のフェノールという意味で、『分子内にフェノール性水酸基を複数(ポリ)もつ植物成分』の総称。
ポリフェノールと言っても、種類はたくさんあります。
代表的なものは、カテキン、アントシアニン、大豆イソフラボン、クロロゲン酸、クルクミン、タンニンなどです。
ポリフェノールは、睡眠中に出る「メラトニン」の働きによって、有害な老廃物を除去したり、細胞の酸化を防ぐ抗酸化物質作用もあります。
睡眠時間が短い人や、寝る時間がいつも遅い人は、睡眠中に出るはずのメラトニンの代わりにポリフェノールで酸化を防止しましょう。
ポリフェノールを摂るとなぜ妊娠しやすくなるの?
ポリフェノールは、活性酸素を除去する『抗酸化物質』です。
『抗酸化物質』=「酸化を防ぐ物質」と言うことです。
抗酸化物質は、細胞に溜まった有害物質を排出してくれるので、細胞が活発に働けます。
細胞が活発に働くと活性酸素が発生します。
この『活性酸素』は息をしているだけで発生します。
紫外線を浴びるだけで発生します。
ストレスを受けると発生します。
・・・
生きてく上で活性酸素を出さないようにするのは無理なのです。
この活性酸素が老化を促進します。
なので、抗酸化物質を積極的に摂ることで老化を防ぐことができるのです。
女性は、生まれる前の胎児の時にはもう一生分の「卵子の元」がすでにあります。
この卵子の元は、出生前から減っていきます。
勘違いしないで欲しいのは、毎月1つずつ卵子が生まれて1つずつ数が減っているわけではないのです。
そこことについて詳しくはこちらの記事に書いてありますのでご覧ください↓ 妊娠するためには ・精子と卵子に「受精する力」があること ・受精卵を受け入れる準備ができている「母体」であること が条件です。 この条件が満たされない体質が不妊体質なのです。 ・その条件を満たすために ... 続きを見る
不妊体質チェック|妊娠できると思っていた…まさか不妊体質なの?
すなわち、年齢と共にこの『卵子の元』も老化の影響を受けます。
なので、できるだけ『卵子の元』を老化させないようにするためには抗酸化物質を積極的に摂る必要があります。
その「ポリフェノール」は、どんな食品にたくさん含まれるのかを、調べてみました。
ポリフェノールを多く含む食品TOP10とその量(根拠のデータ元も)
1位、ブルーベリー
目に良い事で有名な「ブルーベリー」はアントシアニンが大量に入っており、100g当たり300mgと大量に入っています。
2位、すもも
こちらも果物ですが、「すもも」にはクロロゲン酸等が大量に入っており、100g当たり250mgも入っています。
3位4位、赤ワイン・チョコレート
予想通りポリフェノールを多く含むのは「赤ワイン」です。
カテキンなどの様々な種類が入っており、100g当たり230mgと沢山入っています。
カカオ豆はカカオポリフェノールが大量に入っています。
100g当たり3448mgと沢山入っていますが、このままの量を容易に摂取はできません。
加工したココアは62mg、チョコレートならば230mgです。
5位、葡萄
赤ワインの原料の「ぶどう」も同様に様々な種類のポリフェノールが入っており、100g当たり200mgです。
6位、コーヒー
「珈琲」にはクロロゲン酸とタンニンが200mg入っています。
7位、緑茶
「緑茶」にはカテキンが100g当たり110mg入っています。
8位9位、大豆・蕎麦
女性に嬉しい「大豆」に入っている大豆イソフラボンもそうです。
こちらは100g当たり70mg入っています。
「蕎麦」のルチンも100g当たり70mgです。
10位、紅茶
「紅茶」ならタンニンが14mgです。
テリーリーの情報ですのでこちらも参考にして下さい。
ポリフェノールと合わせて摂ると吸収のよい栄養素とは?
ポリフェノールが体に良いことは知られていますが、体内に出来る限り吸収させることでより一層効果を高めることができます。
美肌効果のあるビタミンCを一緒に摂取すると、吸収が良くなります。
酸化したポリフェノールを修復してくれます。
野菜や果物などにビタミンCは多く含まれています。
赤ワインを飲むときには果物を食べるようにしたり、漬物と一緒にお茶を飲むのも良いです。
意外と思われるかもしれませんが、アルコールを一緒に摂取すると吸収が良くなります。
アルコールにはポリフェノールの溶解性を高める働きがあります。
すると、腸内で吸収しやすくなります。
赤ワインならばポリフェノールのアルコールも同時に摂取できるので、理想的な飲み物と言っても良いかもしれません。
ただし、牛乳と一緒に摂取すると吸収率が悪くなるので気を付けてください。
ビタミンCとアルコールが入っている食べ物や飲み物と一緒に、『ポリフェノール』を摂取すれば、どんどん体内に吸収されていくでしょう。
ポリフェノールの最適な調理法や食べ方とその理由
ナスにはナスニンと言うポリフェノールが入っています。
しかも、ビタミンCも入っていますので一度に両方を摂取できます。
ナスの皮にナスニンがたっぷり入っているので皮ごと食べましょう。
灰汁が出るために水にさらすかもしれませんが、灰汁がクロロゲン酸なので水に付けない方が良いです。
へたの部分は鉛筆を削るように取って、なるべくへたの近くまで食べましょう。
ナスは油と相性が良いので炒め物などにして食べると良いです。
熱に弱いわけではありませんから、油と一緒に摂取しましょう。
ごぼうにもポリフェノールが入っています。
ごぼうも水に付けてから調理していませんか?
短時間であれば良いですが、あまり長く水に付けてしまうと灰汁と一緒にポリフェノールが逃げてしまうので気を付けてください。
ごぼうもナスと同じように食べることをお勧めします。
油と一緒に食べてポリフェノールを大量に摂取しましょう。
熱に強いために火を通してたくさん食べることができます。
ナスを野菜炒めに入れれば、他のビタミンCが入っている野菜と一緒に食べられるので、ポリフェノールを体内にたくさん吸収できるでしょう。
ポリフェノールを使った代表的なメニュー3つをご紹介
ポリフェノールを大量に摂取するならば「キンピラごぼう」が良いです。
皮はあまり取らないでください。
皮にポリフェノールがたっぷり入っているので、必要最低限だけ取り除きます。
人参と一緒に炒めるのも良いですが、さつまいもと一緒に炒めるのも美味しいです。
ビタミンCたっぷりなので試してみませんか?
「牛肉の赤ワイン煮込み」のもおすすめです。
アルコールを飛ばしてしまうので、子供も安心して食べられますし、お酒が苦手な人も大丈夫です。
赤ワインをたっぷり使いますし、ポリフェノールが牛肉に染み込みます。
煮汁にも溶け出すので煮汁を飲みすぎる必要はありませんが、煮汁も上手く活かすと、よりポリフェノールをしっかりと摂取できます。
次に「サングリア」
ポリフェノールと一緒に摂ると良いのは、アルコール、ビタミンCでしたね。
アルコールの白ワインに、ポリフェニールたっぷりのブルーベリーや葡萄を入れて、ビタミンCのオレンジやレモンなどの柑橘系を合わせた「サングリア」は3拍子揃っています。
爽やかなミントも入れると、デトックス効果もあり、妊活にもってこいのアルコールです。
かといって、飲み過ぎは注意ですし、妊娠しそうな頃のアルコール摂取は控えてくださいね。
他にもポリフェノールのたっぷり入っている食材がありますので、外食する際にもポリフェノールを意識して選ぶと良いでしょう。
上手くポリフェノールを取り入れて、卵子の老化を防ぎましょう。
まとめ
「ポリフェノール」には抗酸化物質作用があります。
つまり、『酸化』を防いでくれます。
酸化とは、細胞がサビることです。
細胞が錆びると、細胞膜が硬くなったり、もろくなったりします。
卵子も細胞でできてますので、つまり、「良い卵子」ができません。
『質の良い卵子』ができないことには、受精も着床もうまくいきません。
妊活中にポリフェノールがたくさん入ってる食品を摂ることで、卵子の酸化を防ぎ、質の良い卵子ができることで、受精率が上がるのです。
体外受精の成功率も『卵子の質』にかかっています。
医師の腕ではなく、卵子の質が妊娠する確率をあげるのです。
これは産婦人科の医師が口を揃えておっしゃいますが、受精も細胞分裂も着床も『卵子の質』にかかっているのです。
『お医者さんで何とかしてもらおう』ではなく、その前に自分でできることをやった上で、『お医者さんに妊娠を手伝ってもらう』という考え方に変えましょう。
卵子の質を下げてしまう原因についての記事はこちら↓ 知らず識らずのうちに、不妊に繋がる生活パターンになっていませんか? 不妊症には、何らかの理由があって卵子が育たなかったり、着床しなかったりといった、妊娠に至らないケースがいくつかあります。 下記に当て ... 続きを見る
不妊の人の共通点|気づかずにやってる悪習慣19個を今すぐチェック!