普通のフレンチネイル の形を根元側にしたデザインのことを「根元フレンチ」と言います。
普通の爪先のフレンチネイルとやり方が違います。
そして、根元が薄い色か濃い色かで、それぞれやり方も使う筆も違います。
今回は、根元フレンチ2パターンのやり方とコツをネイリスト歴12年のネイル講師が解説します。
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ジェルネイルでのフレンチネイルのやり方(根元が薄い色の場合)
根元に薄い色のデザインをする場合は、まず爪全体にそのカラージェルを塗ります。
シアー系の色(透明感のある色)は、根元だけを塗ろうとすると色ムラになりやすいので、爪全体を塗った方が綺麗に仕上がります。
また、中途半端に爪の半分くらいまで塗ってから、その上から爪先に塗りたいカラーを乗せようとすると、最初に塗ったカラージェルの段差が出てしまい、あまり綺麗に仕上がりません。
あとからトップジェルでその段差を埋めても、影ができてしまい綺麗に仕上がりません。
なので、最初に根元にくるカラージェルを全体に塗る方が結果的にやりやすいのです。
では、順番に解説します。
※今回、ネイルチップにアートを施すので、ネイルケア・ベースジェルまでの行程は割愛します。
色は、「シアーピンク」と「黒」を使います。
まず、根元にくるシアーピンクのカラージェルを爪全体に塗り、硬化します。
硬化とは、柔らかい物質が化学的な作用によって硬くなっていくことを言います。
ジェルには『光重合開始剤』と言うものが含まれていて、専用の光を当てることによって液体を固体に硬化させます。
1度塗りでは色ムラがあったりして、必要であれば2度塗りしてください。
オーバル筆(筆先が丸い形)に、黒のカラージェルを取り、爪の半分を大まかに塗ります。
オーバル筆に、多めに黒のカラージェルを取ります。
真ん中に筆をポンと置き、そこに置いたカラージェルをそのまま上(根元側)にぐっと押し上げます。
そうすると、ジェルの表面張力で綺麗にアーチができます。
そのアーチから、サイドにつなげます。
ジェルの厚みを保ったまま、ラインをつなげます。
反対側のサイドも同じようにつなげたら、全体にジェルを馴染ませ、硬化します。
トップジェルで仕上げます。
ピンクと黒の境目に少し段差ができます。
なので、トップジェルでその段差を埋めるように意識しながら塗ります。
このやり方は、バルーンフレンチのやり方と同じです。
プロが意識するポイント
根元のキューティクル(甘皮)の形に合わせてフレンチのアーチを調整することで、綺麗なバランスの取れた根元フレンチができます。
バルーンフレンチやその他変形フレンのやり方をまとめた記事はこちら↓ 【ハートフレンチ】のやり方を、ジェルネイルを使ってプロが解説しています。実はハートフレンチは、爪先をシャープに整えた長い爪じゃなくても、短い爪でも楽しめるやり方の2種類あります。2種類のハートフレンチのやり方をまとめました。 続きを見る
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ジェルネイルでのフレンチネイルのやり方(爪先が薄い色の場合)
爪先にシアーカラー、根元に濃い色のフレンチデザインをする時は、シアーカラーを全体に塗ってからフレンチ部分を作ります。
シアーカラーで全体を塗る時は、根元ギリギリまで塗らないで1ミリ程度空けておくことがポイントです。
では、解説していきます。
まず、爪全体にシアーピンクをムラなく塗り、硬化します。
根元側は、少し空けてシアーピンクを塗ります。
なぜかと言うと、この後この上に黒のカラージェルをキューティクルギリギリに塗ります。
シアーピンクをギリギリから塗ってしまうと、変に根元が分厚くなってしまうので、少し手前まで塗る方が形が綺麗に仕上がります。
黒のカラージェルを、キューティクル(甘皮)側に置きます。
筆を立てて、キューティクル側ギリギリのラインを整えるように塗ります。
細いライナー筆に持ち替えて、先ほど置いた黒のカラージェルをサイドまで引っ張ってくるイメージで書きます。
根元に置いた黒のカラージェルを使って、誘導してくるような感じです。
右利きの方は、左から右へのブラシワーク(筆の動かし方)が安定するので、最初に筆先を左サイドに持ってきて、円を書くようにアーチを描きながら右へ右へ書いていきます。
筆だけを動かしがちですが、安定してラインを書くためには、実は爪(ネイルチップ)の方を動かします。
左手に筆を持っている方の指を乗せて支えを作ります。
左手の人差し指か中指と親指を使って、爪(ネイルチップ)を少しずつ左に外旋させます。
この2つの動きで、安定したラインが描けるようになるので、フレンチラインの左右のバランスを見ながら整えていきます。
綺麗にラインを書いたら、硬化してトップジェルで仕上げます。
これもピンクと黒の境目に少し段差ができるので、トップジェルでその段差を埋めるように意識しながら塗りましょう。
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フレンチネイル(根元)のやり方とコツのまとめ
根元フレンチは、チョイスするカラーによってやり方を変えます。
今回は、少し難しいシアーピンクを使ったアートで解説しました。
ココがポイント
- シアー系のカラーはムラになりやすいので、最初に爪全体に塗る
- 安定したラインは、筆を持ってる方、指を持っている方のどちらも動かすことで綺麗に書くことができる
シンプルだからこそ、ラインがガタガタになってしまったら目立ちます。
綺麗に描けるように練習しましょう。