反り爪さんの悩み。。。
・爪が平たくて、不健康に見える
・爪の中央がへこんでいるので爪先が引っかかる
・仕上がりがボコボコになってしまう
・爪の横から割れやすい
・爪先から剥がれやすい
といったところでしょうか?
ジェルネイルをすることで、これらの悩みは解消できます。
でも、反り爪の方は、ちょっと塗り方を変えないとジェルネイルを綺麗に仕上げる事ができません。
そして、ベースを綺麗に作ってから、カラージェルやアートを施さないと、これもまた失敗に終わります。
そんな『反り爪』さんの、ジェルネイルでぷっくりベース作りのコツと手順をお伝えします。
オーナーネイリスト歴12年のネイル講師が、今までのサロンワークやスタッフ育成で培ったノウハウを生かして、これからセルフで「ジェルネイル」を楽しみたい方の為に、分かりやすく解説していきます。
反り爪とは?
スプーンネイルとも言いますが、正式には匙状爪甲(さじじょうそうこう)とも言われ、爪の中心が凹んで反り返っている状態を言います。
一見反り爪に見えなくても、爪中心が平たい方は、反り爪です。
普通にジェルネイルを塗ると、爪先と根元側にボリュームが出てしまいます。
結果、波打ったようなボコボコしたネイルに仕上がってしまいます。
そうするとなおさら反り爪が強調され、爪先が引っかかりやすくなります。
そうならないように「反り爪さん用の塗り方」をマスターしましょう。
反り爪の原因
●遺伝によるもの
●生活や仕事で慢性的に圧迫する職業柄での変形
●貧血(鉄分不足)
爪に過度な力がかかることが原因だと言われています。
鉄欠乏性貧血や何らかの原因で、爪が弱くなっている場合に変形しやすく反り爪になりやすいということです。
昭和60年の研究では、このように書かれています。
菲薄化 した爪 甲や柔かい爪甲で は弱い外力の作用 で も匙状化するので,そ れらにおいては匙状爪の発生頻度は高 くな る。
なお,職 業性の場合で も美容師ではチオ グ リコール酸 ア ンモニウムを扱 うた めに,爪 甲が柔 らか くな り,匙 状化 しやす くな るもの と考 えられ る。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/skinresearch1959/27/1/27_1_29/_pdf
平たい爪から「ぷっくりとした形の爪」を作る手順
反り爪の方は、こんな風に爪中央に、こんもりと高さのあるネイルに憧れますよね?
普通にマニキュアを塗る要領でジェルを塗ってしまうと、逆に反っているのが強調されます。
なので、セルフジェルネイルではこんなお悩みがあるはず…
「ぷっくりした形にならない」
「ジェルネイルの形がボコボコ」
「爪先にジェルが溜まっちゃう」
なので、「塗る」と言うよりも「盛る」という意識でやらなければ失敗します。
では、そのやり方を説明しますね。
1、プレパレーション
まず、甘皮処理・サンディングをしておきます。
その後に、ジェルクレンザーで爪表面を消毒し、爪の水分・油分を除去します。
ここでちゃんと水分・油分を除去していないと、ジェルが定着しません。
そして、グリーンネイルにならないように除菌します。
※グリーンネイルとは、緑膿菌が爪で繁殖してしまい、緑色になってしまうことです。
ジェルネイルを塗る前に、甘皮処理などのネイルケアと爪の消毒などをして、ジェルを塗る準備の工程を『プレパレーション』と言います。
このプレパレーションをきちんとやることで、ジェルネイルの持ちが良くなりますので、手抜きをしないでやりましょう。
2、ベースジェルを塗る
爪全体にベースジェルを薄く均一に塗ります。
爪中央にジェルを置いてから、爪先、サイド、根元側の順番に爪の隅々まで塗ります。
特に、反り爪さんは爪先から剥がれやすいので、爪の厚みや爪の裏にもちゃんと塗っておく事で防ぐことができます。
そして、一旦硬化します。(LEDライトで20秒、UVライトで2分)
※硬化とは、柔らかい物質が化学的な作用によって硬くなっていくことを言います。
ジェルには『光重合開始剤』と言うものが含まれていて、専用の光を当てることによって液体を固体に硬化させます。
3、爪のへこみにベースジェルを「盛る」
写真のように、筆にベースジェルをとったら、爪先でしごいて、ジェルを爪に乗せます。
こんな風に、爪先だけにジェルを乗せることができます。
爪先を上にし、重力でジェルが爪の根元の方へ流れるようにします。
少し流れたら、筆でそーっと撫でてジェルを誘導します。
この時に、圧をかけすぎると台無しになるので、ジェルだけを動かす気持ちで、爪にテンションをかけないのがコツです。
このように、全体的になだらかになります。
形が整ったら、硬化します。(LEDライトで20秒、UVライトで2分)
4、ハイポイントを作って、平たい爪からぷっくり爪にする
多めにベースジェルを筆に取ります。
爪の中央に置きます。
爪の中央に、ジェルを多く置くために、ジェルと筆が離れない状態で、くるくると円を描くように筆に溜まってるジェルを爪側に落としていきます。
最後は、中央でそーっと筆を離します。
この筆を離した位置に、ジェルが一番高く盛れています。
これくらいの量を乗せます。
この高く盛ったジェルを崩さないように、、そーっと爪先側に誘導します。
サイドにも誘導します。
根元側にも、筆の角を使って少しジェルを引っ張ります。
そうすると、このように高く盛ったジェルを崩さず、爪全体になじませることができます。
そして硬化します。(LEDライトで20秒、UVライトで2分)
5、ジェルネイルのベースを完成させる
最後にもう一度、爪全体にベースジェルを塗ります。
根元から3㎜くらい手前が凹みやすいので、ベースジェルを足します。
筆圧をかけないように、爪と平行に筆を動かして、ジェルを均します。
このように、綺麗にぷっくりとした形になったら、硬化してベースが完成します!
LEDライトで20〜30秒、UVライトで2分〜3分照射して、しっかりベースジェルを硬化し定着させます。
これで、反り爪さんの爪を「ぷっくりとしたベース」に仕上げることができました。
・この後、カラージェルやアートをするなら、このまま次の工程に進みます。
・クリアネイルで仕上げるなら、トップジェルを塗ってツヤを出します。
※トップジェルで仕上げないとツヤは出ません。
反り爪さんの実例
反り爪でもハイポイントをしっかり作る事で、もともとの爪が反り爪だなんで思わせない、こんなにナチュラルなジェルネイルができます。
ベースジェルの段階で、ぷっくり爪を作る事が大切です。
もしくは、手っ取り早くスカルプにするのも手です。
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しっかりベースから厚みを綺麗に作ってあげないと、こういう風にボコボコしたような感じに見えてしまいます。
トップジェルで何とか厚みを整えようとしても、カラージェルに影ができてしまうので、カラージェルを塗る前に綺麗な形を作るのがコツです。
まとめ
反り爪のベース作りの工程はこの5つ。
1、甘皮処理・サンディング・ファイリング
2、ベースジェルを爪全体に塗る
3、ベースジェルを「盛る」
4、ハイポイントを作る
5、全体にベースジェルを塗って仕上げる
反り爪の凹んだ部分にジェルを足すのですが、コツは、筆であまりべたべた触らないことです。
筆の角を使って、ジェルを誘導するだけです。
時には指をひっくり返して、重力でジェルを誘導します。
難しく考えないで、ジェルの流れに身を任せましょう!
最初に爪のエッジ(厚み)にもベースジェルを塗る事で爪先から剥がれることを防ぎますので、忘れずに塗りましょう。
反り爪を改善する食べ物
反り爪(スプーンネイル)の原因として、鉄分不足が考えられますので、鉄分の多い食事を心がけましょう。 子宮環境を整える栄養素、「鉄」。 一日の鉄分摂取の目安としては、成人の場合には10mgです。 では、その『鉄』を多く含む食品をみてみましょう。 妊活と「鉄」 鉄分が不足すると、赤血球の中で重要な役割を ... 続きを見る
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